セブン・センス【33】 聖地デルフィ(ギリシャ)
ギリシャの聖地デルポイの現代名がデルフィです。
ギリシャの中部パルナッソス山麓にあり、紀元前8-6世紀頃には全世界の中心と呼ばれていました。
紀元後に土砂崩れで街が埋まってしまい、1829年に発掘が始まる前は、遺跡が埋まっているとは知らない小さな寒村がありました。
山深い渓谷の急斜面に残る遺跡は、アポロンの信託を受けるために、地中海沿岸からも多くの人々がやってきていました。個人的なことばからでなく、国の威信をかけた信託も多かったようです。
前景のイメージ図
神殿跡
ここは、ギリシャ神話の神ゼウスが地平線の両端から2羽の鷹を放ち、その鷹たちが出会ったのが、デルフィで、アポロンが信仰の対象でした。
予言、健康、芸術の神であるアポロンは、この地で信託をしました。
アポロンは、自身が退治した大蛇ピュートンを石の下に埋めました。そして、人々はピュティア祭という祭礼の祭典を行っていました。その祭典では、音楽のみならず、戦いなどの競技や劇場での演劇もありました。
|