3月 スミレの香り
春先になると、南フランスのスミレ村ではスミレ祭りが開かれます。
バイオレットは古代ギリシャやローマで愛されました。
特に匂いスミレはかすかなお化粧品のような香りがします。
そのスミレでお酒をつくり、不眠をやわらげるために、また心臓を穏やかにするためにも、そして怒りをなだめるためも飲まれました。
スミレ祭り
スミレ村は地中海に面した山間にある小さな村です。
私の魂のふるさとの地ではないかと思っています。
地中海に直接面している城はかつて多くの栄枯盛衰をはたしてきました。
交易の拠点のためや、海から攻撃しやすいこと、そして当主も城も崩壊しては立て直すという歴史があります。
スミレ村にある小さな城は、海から少し離れた山中にあり、城の裏手は何キロも続く断崖になっているために、今まで一度も攻撃にあったことがありません。
それで中世のまま残されています。
最初2007年に行き、次は2008年に一人で行きました。
初めて行った時から細い裏道をなんとなく覚えていて、城の裏側にある聖堂にたどりつきました。
ご案内してくれたのはネコでした。
残念ながらスミレ祭りが終わった後でした。
地中海のおだやかな気候は花の栽培に適しているようで、その豊富な花をつかって、近くのグラースという町では香水作りの産業が栄えてきました。
スミレ花のお化粧水
スミレの花には粘膜を整えたり、炎症を緩和したり。
飲むと解毒も働きもあります。
スミレの花を6個くらいで濃いハーブティーを作ります。
それをコットンに湿らせて、アイパックやお化粧水として使います。
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