6月 スズランの香り
スズラン C. m. var. keiskei キジカクシ科 スズラン属
スズランは日本名で、君影草とか谷間の姫ユリという名前も持ちます。
白く可憐な花とかぐわしい芳香で、見る人を魅了します。
中部以北の高地に自生します。特に北海道を代表する花でもあります。良く似た花でエゾスズランがありますが、ラン科の花です。
スズランの鑑賞は主にドイツスズランで、日本のものより大型で強く香ります。
フランスでは花嫁にスズランを贈る風習があり、またメーデー(5月初め)にもスズランを贈り合います。ずいぶん前に南フランスに行きました時にお料理を教えていただいたシェフにいただき、その風習を知りました。
寒い場所に咲くので、フィンランドの国花ですが、日本でも寒冷地の多くの自治体の花として指定されています。
可憐な花からは想像できませんが、スズランは有毒物質で、その毒性は全草に持ちます。スズランを生けた水を飲んでも中毒を起こします。実際に死亡し
た例もあるようです。
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