5月 カーネーションの香り
5月は街にカーネーションがあふれています。
この花には、両親の思い出や甘酸っぱい感情、少しの悲しみなど、いろいろ思い巡らす方も多いと思います。
カーネーションがハーブとして扱われていたことはご存知でしょうか。
観賞用の花として品種改良されない以前の、ハーブとしてのカーネーションにふれてみます。
カーネーション
カーネーションは多くの植物とともに、ローマ人によってイギリスにもたらされたと言われています。
中世にはとても愛された花です。
チョーサーはこのように言っています。
「たくさんのクローブ・カネーションとナツメグをエールの中に入れ、それが生でも干したものでも貴重品箱の中に入れる」
クローブ・カーネーションはポプリ、匂い袋、香りのクッションに入れるものとして、エール※に香りをつけるものとして、たくさん栽培されていました。
花びらはサラダや料理の飾りに、砂糖漬けにした花びらを飲み物に浮かべて楽しんだりしていたようです。
最近日本でも食用の花の中にカーネーションも出てきました。
※エールはよく飲まれる飲み物
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