6月 シャクヤクの香り
シャクヤク ボタン科 ボタン属
初夏に大輪の花をつけるシャクヤクは豪華としか言いようがありません。ボタン科の植物なのでボタンの花に似ています。ボタンは樹木で、シャクヤクは草本です。
江戸時代に熊本藩では、武士の素養として園芸を重要視していて、特に六種類の花を盛んに育種していました。「肥後六花」と呼ばれています。その中にシャクヤクも入っていました。
19世紀には宋から伝わったシャクヤクがフランスで品種改良されて、大きく豪華な千重咲きの大輪が生まれました。
日本でも多くの品種が生まれています。
根は消炎、鎮痛、抗菌、止血、抗ケイレン作用があり、多くの漢方薬の処方に入っています。
シャクヤクはギリシャ語では「医の神」を意味します。
パリの「ジョルジュ・サンド」ホテルでは、シャクヤクが大胆に飾られていました。
パリのプランタンで、シャクヤクでできた巨大なウサギ。
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