セブン・センス【16】 カッチーナ・ピークス(Katsina peaks)
カッチーナ・ピークスはアメリカ・アリゾナ州で一番高い山で、旧火山です。
ネイティブアメリカンのホピ族が信仰している超自然的な精霊カッチーナが住む山としても知られています。
峰はいくつか連なっていて、一番高い山は標高3500mです。
したがって、夏でも雪をいただいていることが多くあります。
ふもとは、ホピ族を中心としたネイティブアメリカンの反対を押し切って、スキー場となってしまいました。
そして、スノーボートの洗浄に汚水の排水が使われることになり、これも反対を押し切ってされることになりました。
ホピ族や文化的に関係の深いズニ族、ラグナ族も同様の信仰が残っているために、精霊の住む山にこのような人の手が入ることは耐えられなかったことと感じます。
山にはいると静寂な森です。
山は苔むしている場所もあり、森閑とした静寂に包まれていますが、いたずらに木への彫り物もあり、荒れている様子が伺えました。
ホピ族の文化センターでは、ミュージアがあり、歴史や工芸品が見られます。
カッチーナの精霊を模したカッチーナ人形は、このような言い伝えがあります。
「危機的な状況に追い込まれたホピ族の人々を救うために、精霊カッチーナは人間的な姿に変えてやってきました。
ホピ族の人々は救われたが、彼らの生活に堕落が見えてくると、儀式の行い方を教えて去っていってしまいました。
そして、正しく儀式が行われた時だけカッチーナが現れると約束しました。」
毎年カッチーナ山から精霊が降りて来てくれるのを願い、儀式をおこなっています。
カッチーナ人形はホピ村の家々の前に、手作り品が売られています。
アリゾナの他の売店やナバホ族の工芸品店にもありますが、ナバホ族が真似して作った値段も安いフェイクも多々あります。
ホピ族の作り手から2012年と2013年に1体ずつ手にいれさせていただきましたが、神さまなので写真掲載は残念ながらできませんでした。
伝統的なホピ族の食事。※写真上右
ブルーコーンのパン、ジャイアントコーンと羊の肉の入ったスープで、塩味です。
添えてあるのは、辛い唐辛子のペーストです。
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