セブン・センス【26】 バイブリー村
コッツウォルズ地方(イングランド)
コッツウォルズは羊の丘という意味です。
2012年に訪れていますので、もう5年経ちました。
かつて羊毛の交易で栄え、古いイングランドの面影を残した地域です。
ロンドンオリンピックの開会式で、この地方の大型模型が映し出されました。
19世紀、ウイリアム・モリスが「イギリス(イングランド)で最も美しい村」と呼び、今では特別自然景観地域に指定されています。
北、中央部、南に分かれ、広い範囲を網羅しています。
私が訪れたのは、南に位置するバイブリー(Bibury)村です。
コッツウォルズ地方を水源とするテムズ川の支流であるコルン川の両岸にあります。
いたるところに、小さな湧き水があり、それが川に流れて混んで村の中心部を流れています。
小さな湧き水
大きな湧き水
きれいな水を好むマガモ、オオハシ、ライチョウなどの水鳥が生息している。
春先だったので、コガモが誕生していました。
建物の外壁は「はちみつ色の石=ライムストーン」と呼ばれる石灰石を使っています。これはコッツウォルズストーンとも呼ばれています。
大きな農家(かつては地主)の母屋と納屋
今でも羊が放牧されています。
民家の窓から天使の置物が見え、ビオラが咲いていました。
ビオラ(バイオレット)は女性の謙虚さや、つつましい美しさを意味して愛される花です。
聖メアリ教会
教会内部
バイブリーの田園と教会は1130年くらいまでウースターの聖母マリア小修道会に所有されていました。いくつもの変遷をたどった古い教会です。
村にあったオーガニックストア。サーモンにキュウリが巻かれて蒸したものが販売されていました。キュウリはイギリスでは高級食材で、かつては貴族が自分の家の温室で栽培して、それをサンドイッチなどに入れておもてなしをしていました。
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