セブン・センス【5】 木曾御嶽山
セブン・センスの記事はこの10年間に行きました場所で、自分なりに聖なる場所と思えるところを書いています。
ですから、2001年の写真でしたり、2005年の写真でしたりします。
今とは少し違う風景があるかも知れませんが、ご了承ください。
今回は木曾の御嶽山のことを書かせていただきます。
木曾御嶽山は昔から山岳修行の山として、修行の場となっていました聖山です。
それとは別に木曾御嶽山をご神体とする御嶽信仰があります。
いずれも自然神を大切にしています。
山は山頂のいただきがいくつかあり、その頂と頂の間に五つの池があります。
一、二、三、四、五と名づけられています。
伝説によると、御嶽山の一ノ池に白龍、黒龍、赤龍、青龍、黄龍の五つの龍神が住んでいました。
ところが、時々人が登ってきては池をのぞいたり、石を投げたりいたずらをするので、龍はとうとう怒り出し、池を押し破って、二、三、四、五の池をつくった、と言います。
御嶽山の御祭神
国常立尊(くにとこたちのみこと)
天地の初め、天地と共に成り出でし、常久に無限の力を現じ、不断に万物の生を養い、造化育成を司る、天地の大元霊。
大己貴命(おおなむちのみこと)
慈悲円満にして、耕作豊穣を護り、子宝を授け、縁結びを司る福徳の大神。
少彦名命(すくなひこなのみこと)
知恵、才能を授け、長寿を護り、病難を癒す霊妙神。
聖なる場所での神秘体験
木曾御嶽山は途中までロープウエイもありますが、最初から徒歩で登るとかなりきつい山です。
岩で階段ができていて、それが大きな石であったり、ジャリを積んであったり、不揃いなので、足を運ぶリズムがとれずに疲労します。
これが山岳修行の醍醐味と思いながら登りました。
頂上は標高3000メートルを越えていますので、空気が薄くて高山病にはなるし、大変な思いをしました。
山小屋に2泊してから、山の縁の小道をたどると、人が見つけられないような断崖絶壁に聖なる場所があります。
苦しい山だからこそ、人がたどりつけず、そんなところに崇高なものがやどるのではないかと思いました。
そして、私も神秘体験をすることができました。
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