セブン・センス【6】 ロスリン礼拝堂
イギリス、スコットランドの都市エジンバラから車で30分ほど行った郊外にロスリン礼拝堂があります。
ロリスリン礼拝堂は1446年にサー・ウイリアム・セント・クレアによって建立された礼拝堂です。
小説と映画『ダビンチ・コード』により一躍有名になりました。
それまでは、放置されていた時代もあり、軍が宿泊していた時代もあり、日曜学校に使われていた時代もあり、手入れをほとんどしないまま、数世紀が過ぎていました。
ロスリン礼拝堂の特徴はフリーメーソンによって建てられたとてもミステリアスな内装と建物にあります。
さまざまな装飾をほどこした内部には、精霊たちの姿、人の顔、草花、紋章などが細かに彫られています。
特に、祭壇上部天井には、無数の小さな四角い石に彫られた波模様の装飾があります。
これは、近代になって解析された結果、音符であることがわかりました。
その音符をたどってみると、美しい宗教音楽になります。
8種類の楽曲はそれぞれが似ているようで、異なった趣をかもしだしている曲です。
映画ダビンチ・コードの大成功により、主演のトム・ハンクスが多額の寄付をしたと言うことで、大規模な修繕が行なわれることになり、また資料館やカフェも併設されました。
5月にロスリンに行った時には、春のおだやかな気候のうえ、晴天で芽吹きのやわらかなグリーンがとても美しい日でした。
礼拝堂は一時期の恐るべき混雑さではないにしろ、ヨーロッパ各地から来た人々がたくさん見学にきていました。
裏の小道を少し歩くと、片側が渓谷になっていて、断崖に面した場所に、昔のロスリン城の城跡があります。
下は渓谷になっています。
静かで豊かな自然の中に聖なる存在がいるかのようでした。
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