フィトテラピーのナチュラルヘルス(27)
ガーリクック ネギ亜科ネギ属
寒いと温かな食事がしたくなります。また体も温めたくなります。
体を温める食材のひとつにガーリック(にんにく)があります。
ガーリック(にんにく)は薬用食材の代表のひとつといえるでしょう。
原産地は中央アジアですが、古代エジプトの時代から使われていました。
紀元前3,200年には栽培されていました。
食材はもちろんのこと、家の中に蛇が侵入してこないように、またネズミを寄せ付けないように、スダレのようにして戸口にかけていました。
日本に入ってきたのは、1,000年ほど前と言われていますが、強烈な匂いを放つことからか、日本人の好みには合わず、戦前までは邪気を払う特殊な素材とされてきました。
戦後になって海外のさまざまなお料理が入ってきた中で、ガーリックも定番の食材としてなじんできました。
少量のガーリックをとることで、胃液の分泌をよくし、食欲を増し、消化も助けます。
冷えによる節々の痛みをやわらげ、血流や水分の代謝もよくします。
また、動脈硬化や高血圧の予防、血糖値を抑える働き、疲労回復などの働きもあります。
また、ビタミンB群が豊富に入っていて、B1の効果を高めるアリシンも含まれています。
強壮効果として、朝鮮人参を入れたサムゲタンが有名ですが、簡単に作れるスープを取り入れるのも気負いがなくてよいと思います。
鶏肉とニンニクのスープ
材料
・若鳥
・ニンニク
・ギンナン
・レンコン
・人参
・長ネギ
・日本酒、塩、こしょう、和風だし
材料を人数に応じて用意し、長ネギ以外は一口そろえて切り、鍋に入れます。
水を多めに入れて、日本酒を加え、強火で沸騰させてから、火を弱くして、アクをとりながらコトコト煮ます。
塩、こしょう、和風だしで味を調えて、最後に長ネギを加えます。
鶏肉のスープがうま味としてよく出るので、特に味付けは入りませんが、物足りない場合は、お醤油で味を調えてください。
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