フィトテラピーのナチュラルヘルス(38)
里芋 サトイモ科 サトイモ属
お正月の煮つけにかかせない里芋は、親芋に小芋がつくことから、子孫繁栄で縁起がよいことから、お祝いに用いられてきました。
里芋は山で採れる山芋に対してつけられた名前ですが、古くから日本にあったようです。
採取できる時期は9月から3月で、夏に疲れ胃腸を休め、虚弱を改善して、老化も予防する働きがあります。
根や葉も漢方に使われ、あますところなく体に作用します。
中秋の名月には、収穫したての里芋で団子を作り、
月にそなえました。今では里芋のかわりに団子を
お供えしています。
里芋はカロリーが低く、植物繊維も多いことから、食養生には適した素材です。
ヌメリ成分が免疫力を高めて、コレステロールを下げ、認知症の予防も期待できるとされています。
昔ながらの里芋団子
材料: 里芋数個、エビ数匹、出汁、酒、塩、三つ葉
里芋は皮をむいて、蒸してからラップに包んでつぶします。
エビは皮と頭、尾をとり、包丁で軽くたたいて、塩少々と酒を少しかけておきます。
つぶした里芋をラップに卵大のせて、その中にたたいたエビを包みます。
いくつか作って、形を整えてから、ラップからだして、だし汁の中に入れて、エビに火がとおるまでしばらく煮ます。
煮えたらお出しとともにお椀に盛りつけて、三つ葉を載せます。
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