フィトテラピーのナチュラルヘルス(17)
ユリ根
お正月のお料理の中に、ユリ根を使ったものがあります。
伝統的なお正月料理では、無病息災や繁栄を願うので、ユリ根もまたその中にあるのだと思います。
ユリ根は昔から百合病(ひゃくごうびょう)に良いとされてきました。
この病は、急に悲しんだり、急にはしゃいだりするような神経的な問題を持つものです。
今で言う更年期障害のような状態かも知れません。
ホメオパシーでもオニユリ(リリウム)というレメディーがありますが、女性でイライラ感が強く、相手を攻撃するようなタイプにも用いるものです。
どちらも女性に縁の深い植物ではないかと思います。
滋養強壮や精神安定、また皮膚に張りをもたらす効果があります。
ほんのり甘くほくほくしているので、お芋のような感触を味わえます。
ナチュロパシー・クリニークで新年会を開いた時にお出しした百合根まんじゅうです。
これにお出しと三つ葉、ゆずを添えました。
百合根は熱を加えるとすぐやわらかくなります。お味噌汁の具としてもおいしくいただけます。
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