フィトテラピーのナチュラルヘルス(33)
ミョウガ ショウガ科 ショウガ属
ミョウガは日本の夏の風物詩的な存在で、その独特な清涼感のある香が食欲を増進します。
淡泊な中に、シャキシャキとした歯ざわりと香成分により、停滞していた気分を回復することにも貢献します。
ミョウガの原産地は熱帯アジアではないかと言われています。
昔、釈迦は弟子の槃特が自分の名前を忘れるほど物忘れがひどかったので、名前を大きく書いて、その背中に背負わせました。
後に悟りを開き、この世を去った後、槃特の墓に、見知らぬ草が生えました。
この植物を「名を荷う草・茗荷」と名づけました。
ミョウガはさっぱりと食べることが多いのですが、その香と触感を楽しむ天ぷらにしてみるのも、夏バテ防止になります。
ミョウガの天ぷら
材料:ミョウガ、てんぷら粉、卵、氷水
ミョウガは薄くスライスしたものと、ひとつを半分に切ったものを用意します。
てんぷら粉に氷水と全卵半分を混ぜて、とろとろくらいの硬さに溶いておきます。
この時、あまりかき混ぜないようにします。
半分に切っておいたミョウガに衣をつけて、さっと揚げます。
その後、残りの天ぷらの衣にスライスしたミョウガを入れて、かき揚げにします。
香りとふたつの食感が同時に楽しめます。
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