フィトテラピーのナチュラルヘルス(47)
わさび アブラナ科 ワサビ属
わさびは日本原産のハーブです。ツンとした辛味成分は、アリルイソチオシアネートという抗菌・抗かび成分です。
わさびの香成分には強力な抗菌があり、そのために、生のお魚を食べる日本人にはかかせない素材でした。
たくさん食べるものではないのですが、生ものを食べるには必要な素材です。
わさびの成育には、清らかな水が必要なために、天城山の伏流水で育つ静岡県、アルプスの伏流水がでる長野県での栽培がさかんです。
現在では岩手や島根でも盛んに栽培されているようです。また畑栽培のものもあるようです。
栽培の歴史は古く、奈良の明日遺跡で発見されて、600年代には記録されていました。
わさびの名前が山葵という文字から、駿府城にいた徳川家康に献上され、その後、徳川家の「葵のご紋」との共通性により、幕府に厚く保護されたそうです。
そして、長い間門外不悉となりました。
ホースラディシュという西洋わさびと混同されることがあるようですが、まったく異なる植物です。
今日、お寿司の世界的な普及により、わさびの知名度もワールドワイドになりました。そのままwasabiと呼ばれています。
わさびはたいてい根を用いますが、花や茎、葉も食べることができて、少しツーンとした香が楽しめます。
これは春先でないと手に入りませんが、とても病みつきになりそうです。
即席わさびのお吸い物
材料:わさび、昆布醤油、三つ葉、かまぼこ
わさびの抗かび効果を利用して、時々お吸い物を作ると、健康に貢献します。
お椀にわさびをすりおろします。量はお好みで、おろしてください。
そこに昆布醤油を小さじ2杯と三つ葉、かまぼこなどをいれて、熱湯を注ぎます。
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