フィトテラピーのナチュラルヘルス(30)
きゅうり ウリ科 キュウリ属
夏の暑い日に、みずみずしいキュウリは乾いたノドをうるおして、体の熱をとります。
きゅうりはインド北部やヒマラヤが原産で、シルクロードをとおって日本にやってきました。
温暖な気候を好むために、夏に栽培される代表的な野菜です。
日本にやってきたのは平安時代だそうです。
最初、食用にしていたのは、熟した黄色いキュウリでした。
味がよくないためにあまり好まれませんでした。
キュウリは9割以上水分であるために、世界一栄養価のない野菜とされています。
けれども、夏にはかかせない野菜でもあります。
体のほてりを鎮め、尿の出をよくし、むくみからくるだるさを解消するからです。
暑い地方では水分捕球とされてきました。
紀元前4000年、メソポタミヤで盛んに栽培されていて、その後ギリシャやエジプトに伝わりました。
今では品種改良により、味もよくなり、一般的に食べられるようになったのです。
イギリスのアフタヌーンティーは有名ですが、必ずサンドイッチには薄くスライスしたキュウリがはさんであります。
寒く、湿気の多いイギリスではキュウリの路地栽培は難しかったようです。
かつて、貴族の邸宅にある温室では、キュウリを栽培して、貴重な野菜としてふるまっていたと聞きました。
キュウリの冷やす働きを利用した日焼け後のキュウリパック
キュウリを大きくスライスします。
これを日焼けで暑くなった場所に載せます。
キュウリを取り換えながら、熱さがなくなるまでおこないましょう。
(注意)必ず夜行ってください。熱がとれたら皮膚を水洗いしてください。
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